先日最終回を終えたMore Than Usチャリティーセミナー。4回を通して集まった寄付額は45,600円。皆様のお気持ちを大変うれしく思います!ありがとうございました!今回も司会はS.O.S. from TexasのKoji。そしてこのニュースレターでは、新しくメンバーとして加わったKokiのレポートをお届けします。
1. More Than Usオンラインセミナー第4回レポート:「ドナーナツとアリのおじいさん~地球とともに生きるには~」(Koki)
こんにちは。今回報告を書かせていただきます新メンバーのKOKIと申します。簡単にまとめると、東京都内でパーソナルトレーナーをしており、動物や自然が大好きです。今までは犬や猫、インコ、ハムスターなどと一緒に暮らしてきました。第2回目からセミナーを知り、その後は全参加してきました。
2021年5月27日のMore Than Usオンラインセミナーの最終回。今回のテーマは『ドーナツとアリのおじいさんー地球とともに生きるにはー』。Puffy’sのCo-founder であるMariさんがお話ししてくれました。また後半は参加者の方とのディスカッションもあり、セミナーに出てきたポイントのいくつかについて、話題が広がっていきました(ヴィーガン食や、社会における分断、それを生まないために白黒つけすぎずグレーと共存すること、など)。
世界のGDP(国内総生産)は、1950年から約10倍になり、私たちの生活は便利さを追求してきました。ここで重要なのは経済の成長曲線のどこにいるのか。まだ低いところにいるのか、ピークにいるのか。
今一番求められるのは何を犠牲にしているのか問う姿勢なのではないでしょうか。
僕は「ドーナツ経済学」という言葉を初めて聞きました。なので自分なりに調べ自分なりの考えをまとめてみました。

この緑色のドーナツより内側(中心)の空洞は、エネルギーや水、住宅など、人々が暮らす上で必須のものが欠乏している状況を示しています。その不足を埋めることで、社会基盤を緑色のドーナツ部分に引き上げることを目指しています。逆に緑色のドーナツの外側は地球環境に負担がかかっている状態を示しています。気候変動、生物多様性の損失、土地変換、窒素及びリンの投与など4つの分野が超過。
つまり、環境面での超過と社会面での不足を無くし、すべてをドーナツの「中身」におさめること。便利さを追求し過ぎず環境に配慮することが重要になってきます。
ちょっと難しい例えになるかもしれませんが「良い状態にいる」には努力し続けることが必要です。これは地球環境だけでなく僕たちの「健康」もそうです。そしてどれだけ自分の為、自分以外の為にその選択をできるのか。
このバランスをとることはとても難しく練習が必要です。
その選択をするにも良い面だけでなく、裏側の実態を知ることが必要になってきます。それを知る方法が、本でもSNSでも誰かの話でも良いと思います。まず知ろうということが大きな一歩で、次にやってみようかな(選択)に繋がります。
視点を自分以外に向けるには心の安定、健康は大前提です。なのでそういった選択ができない時もあるかもしれませんがそんな自分も受け入れることを忘れないでください。僕もそんな日たくさんあります。特に疲れていると自分中心になってしまいます…
今回の報告がみなさんのいろいろなことの選択につながればいいなと思っています。
Column
Half Earth~「アリのおじいさん」からの提案~

Half Earth、「地球の半分」は、アメリカの生物学者E.O.ウィルソン博士が2016年の著書 “Half-Earth:Our Planet’s Fight for Life”(地球の半分-地球の生命のための地球の闘い [スタッフ訳])にある提案です。ウィルソン博士はアリの社会についての体系的な研究をまとめ「社会生物学」という分野を切り開いた世界的に著名な生物学者。Half Earthは、自然と生物多様性を守るために地球の半分を保護区にするという提案です。最近ではアメリカ政府がこれを参考に2030年までに30%という目標を掲げたことで再度注目を集めました。と、このように書くと規模が大きく何だか縁遠い話のように感じますが、つまり地球を人間だけのものとして使わない、ということ。例えば「ノラ猫は迷惑です」といった考え方とどう向き合うか、という身近な問題にもつながっています。
僕は今まで、地球、動物の現在の暮らしについて考えていませんでした。
昨年、コロナが流行し始めた頃にSNSで環境についてなんとなく知り、興味を持ち本を読み始めました。そして地球にやさしい商品を色々と買い漁り、モノを買うことでその選択の意味を探していましたし、単純に「かっこいいから」という気持ちでスタートしました。今でもかっこいいと思っていますし、そんな自分が好きです。でもこのような選択を継続していくうちに、美しさの裏側に目を向けるよくになりました。無意識のうちに、自分の都合の良くないことは見ないフリをしていたんだと今では思います。これに関してはたくさんあるなぁ…と。
一つ大きなきっかけとなったのは、第2回目のセミナーをきっかけに、動物たちの扱い方、衛生環境の実態を知ったことです。
動物が好きな僕にとっては悲しさもありましたが、今では知って良かったと思います。
なのでこのブログを読んでいるみなさんとは、きっかけは少し異なっているかもしれません。僕の経験からお話できることは「行動し続けること」で本質的な魅力に気付くということです。この行動については、本を読む、動画を見る、セミナーに参加する、その現場で実際に活動している方の話を聞く、SNSで自分の考えを発信していくなどです。方法はたくさんありますが、大切なのは自分の負担の無い範囲で続けることです。
僕の思いについて長くなってしまいましたが、最後に新商品を紹介させてください。

Puffy’sの「ともに生きようオーガニックバッグ」。S.O.S. from Texasさんとのコラボ商品で、売り上げの一部は①地球の回復、②動物の幸せ、③地球の裏側の人の幸せ、
早速、僕もこのブログを書きながらに注文しました。Puffy’sのホームページから購入していただけるので覗いてみてください。
今思ったんですが、僕がPuffy’sのセミナーに魅力を感じた理由としての一つは考えを強要しない、参加者に問いかける、考えてもらう、そして選択してもう、このスタイルに魅力を感じたんだと思いました。僕たちは常に選択し続けて生きてます。その中の一つが地球を守ることに関わりがあることになっていくと素敵だな~なんて。
みなさん、最後まで読んでいただきありがとうございます!!
関する活動をしている団体に寄付されます。地球の生きものとともに生きることを表明するテキストをデザインしてあります。

P.S 梅雨はジメジメしますが、夕焼け空がピンクに染まることが多いので僕は好きです。
2. 第4回ご参加者の声
4回目の参加者の方からの感想をいくつか紹介します:
- 健康=地球の健康自分を愛することが全てに繋がりますね!
- SDGsについて聞いたことはあったけれど、詳しく知らなかったので勉強になった。エシカルジレンマのところが毎日買い物や食事をするときに気になっていたことだった。家族の中でも考え方が違うので・・・。グレーを許容する話をきいて少し気持ちが楽になった。善く生きる努力を続けることが大切と学んだのでこれからもすこしずつ知って、考えて、自分なりの指針を作っていきたいと思った。
- 自分なりのペースで地球に優しく生きる事が大切なんだと後押しされて気持ちが楽になりました。消費者としてはサプライチェーンのDDチェック、Life Cycleのチェックに努めていきたいと思います。
3. More Than Usセミナー全4回寄附報告
全4回のセミナーを通して、参加者の方からいただいた寄付額は、全4回合計で45,600円。寄付先ごとの合計:
- Do One Good: ¥9,133
- フェアトレード・ラベル・ジャパン: ¥6,533
- African Conservation Foundation: ¥26,000
- こちら肉球クラブ:¥3,934
ご協力くださった皆さまに心からお礼申し上げます。頂いた寄付金は各団体へ責任をもって届けさせていただきます。
4. シリーズを終えてのご挨拶
新型コロナウイルスで生活の変化や先が分からない状況下で不安も大きかった2020年半ば。パフィーズ、More Than Usとして何かできることがあるんじゃないか、とスタートしたオンラインのセミナーシリーズ。ご参加、ご協力くださったみなさま、改めて、ありがとうございました。今後もセミナーは継続していきたいと思っています。
5. おまけ:オンラインセミナー第1~3回のおさらい

第1回「森とハンバーガーとコロナウイルス~地球はどうなっているの?~」(2020年9月)
講師:Mari
新型コロナウイルス蔓延の理由をとっかかりに、私たち人間の生産・経済活動がどのように自然・生態系に影響を与えるか、それを踏まえたうえで「生きものと共存するためのパラダイムシフト」を起こすには何ができるか、をお話ししました。

第2回「卵と草原と動物解放~アニマルウェルフェアってなあに?~」(2021年3月)
講師:Mari、Misaki
ドッグトレーナーのMisakiをゲスト講師に迎え、「うちの子の幸せ」について考えることからスタート。そこから対象を家畜とされる動物、生きもの全体に広げ、アニマルウェルフェア(動物福祉)について紹介し、「ともに生きるには?」という問いについて考えました。

第3回「私たちの命は生物学~歴史と進化~」(2021年4月)
講師:Mike
分子生物学・生物化学の専門家Mikeを講師に、地球の誕生から現在までの歴史における生物の進化をたどりり、人間を含め生物はみなつながっていること、46億年の時をかけて培われてきた自然のシステムは決して再現ができないことなど、地球が教えてくれる教訓を学びました。