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More Than Us セミナーVol. 2

「ともに生きよう」をモットーに、動物、地球の自然、地球の裏側の人たちを応援するのが More Than Us の活動。やわらかく「アニマルウェルフェアとは何か?」を考える1時間を目指し、まずはよく知られる「5つの自由」を「うちの子」に当てはめることからスタート。ドッグトレーナーで More Than Us メンバーの Misaki から、犬のストレスへの対処方法として「ストレスにうまく向き合えるようにしてあげる」ことについてお話しました。ストレスはなくすことはできない、それならどう立ち向かえるようにしてあげるか、は、パフィーズの方針とも一致しています。 

そこから、5つの自由を野良猫、動物園や水族館の動物、さらには家畜に当てはめるとどうか?と少し考えていただきました。例えば野生のイルカは種類によっては1000キロ以上にもわたっていること、それを考えるとどんなに広い水族館でも5つの自由の5番目(正常な行動を表現する自由)は確保できないことなどを紹介しました。

そして、もともとアニマルウェルフェアは「人間による動物の支配の歴史」への反動であったことをお話しました。西洋では古代ギリシャ時代の哲学者やユダヤキリスト教の要素を基盤としているとされる、人間優位の歴史です。17世紀には「動物は機械である」とする考えが最高潮に達し、やがてその反発としての現代のアニマルウェルフェアの芽生えに続きます。

問題は、彼らが思考できるか、ということでも、彼らが話せるか、

ということでもなくて、彼らは苦しむことができるか、ということである。 

ジェレミー・ベンサム

問題は、彼らが思考できるか、ということでも、彼らが話せるか、

ということでもなくて、彼らは苦しむことができるか、ということである。 - ジェレミー・ベンサム

18世紀には、後に多くのウェルフェア家が引用する上記の有名なセリフを思想家ベンサムが残し、現在の、痛みや苦しみを感じる動物には人間は配慮をすべきというアニマルウェルフェアの考えが生まれています。

5つの自由が出てきたのは1960年代のイギリス。これは家畜の扱いについて厳しい批判をしたルース・ハリソンの『アニマル・マシーン』という本がきっかけです。

現在、最もよく知られる関連著作のひとつに哲学者ピーター・シンガーの『動物の解放』があります。シンガーは動物への「差別」を「種差別」とし、人種や性別に基づいて行われる差別と同じとし、痛みや苦痛を感じる生き物たちへ、人間からの配慮の「枠」をいかに拡大できるかを問いかけています。

「うちの子」たちはお肉をたくさん食べています。卵や乳製品のパッケージによくある広々とした草原とは裏腹な現状。人間の管理下にある他の動物たちも同じことです。「うちの子」の幸せとは格段に違うレベルです。 

第1回目と同じく、最後に、自分たちに何ができるか?を一緒に考えてみました。まずは「知ること」。そして自分で考えてみてから、アクションを取ること。人間はこの地球に暮らす以上、誰しも動物に関係のない人はいません。アニマルウェルフェアは「動物好きな人」が考えることではなく、人類みんなに関係のある問題である、だから関係ないと言っている人に考えてもらうことが大切、ということをお話しました。

考えてもらうにはどうしたらいいか?こうしたことを一気に一人で解決することはできませんし、無理をしすぎると怒りや分断を生むということをお伝えしています。たとえば「ビーガン」は難しくても基本は植物ベースで過ごしてみる「フレキシタリアン」スタイルなど、より人にも進めやすい柔らかいやり方も今はたくさん選択肢があります。できることからはじめよう、月並みですがそんな話で締めくくりました。

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