目次
- 大きな動物は長生き、は犬には当てはまらない?
- 大型犬の緩やかな成長スピードが原因?
- 大型犬は相対して臓器が小さい
- 大型犬の細胞のメカニズムが早期老化の一因
- 体の大きな愛犬には抗酸化物質をたっぷりと!そして何か問題がないか注意しておくこと!
大きな動物は長生き、は犬には当てはまらない?
大型犬は小型犬に比べて寿命が短い、というのは私達も知っている悲しい事実です。これは科学者にとって興味深い問題です。それは、種のレベルで動物を見た場合、概して体の大きい動物の方が小さい動物よりも長生きするからです。それなのに、大型犬が小型犬よりも寿命が短いのはなぜなのでしょうか?別の記事でもお話ししましたが、同じ種内では身体が大きいほど寿命が短くなります。その理由はまだ解明されていませんが、科学者たちは犬がその答えを見つけるために良いモデルであることに気が付きました。
大型犬の緩やかな成長スピードが原因?
一般的に、大型犬はより長い時間をかけて成犬まで育ちます。このゆっくりとした成長のスピードが寿命に関係しているようなのですが、理由は完全には分かっていません。これまでの研究では、成長過程で犬が活性酸素にさらされるから、というのが有力な説です。活性酸素は健康に悪い。これが、抗酸化物質が体に良い理由です(抗酸化物質は活性酸素を減らします)。活性酸素は成長過程で必ず生じる物で、それ自体はどうしようもないことです。ですが、この説に従うと大型犬が抗酸化物質をたっぷりと摂れるよう特に気をつける必要があるということが分かります。
大型犬は相対して臓器が小さい
一般に大型犬は、人間のために働いてもらうため、身体のサイズが大きくなるように意図して繁殖されてきました。その結果、単に体が大きくなるだけではなく、筋肉量も相対的に増えたのです。これは一見すると健康の証のように見えるのですが、実は大型犬にとって重要な影響をもたらします。筋肉を維持するにはたくさんのエネルギーが必要です。そして、加齢に応じて筋肉量は減っていきます。大型犬に年齢が早く表れるのはこのせいかもしれません。
また、筋肉量が多いと他の重要な臓器が比較的小さくなりますが、体の大きな犬の腎臓と肝臓は相対的に見て小さいのです。以前もお話ししたように、腎臓と肝臓は大切なクレンズ臓器です。このことから、小型犬に比べて大型犬はクレンズが難しく、健康にも影響を与えていると考えられます。

大型犬の細胞のメカニズムが早期老化の一因
大型犬はまた大きな個体を実現するための人工的な繁殖の結果として、体内にインスリン成長因子(IGF-1)と呼ばれる酵素を多く持つようになりました。IGF-1は成長を促進します。ブリーダーがこの酵素を多く持つ犬を選ぶのは理にかなっていますが、それは思わぬ代償を伴います。通常、IGF-1が増えると活性酸素も増えてしまうため、大型犬の早期老化の一因になり得るからです。
体の大きな愛犬には抗酸化物質をたっぷりと!そして何か問題がないか注意しておくこと!
このように、大型犬の老化の早さには生物学的な理由があります。種として大きな動物の寿命は短いのです。ところが人工的な繁殖をすることで人間は大型犬を通常以上に大きくし、その生態に影響を与えました。私達はその点に注意しなくてはいけません。大型犬と暮らしている方は、野菜を増やすかホールフード・スーパーフードのサプリメントを追加して、抗酸化物質をたっぷり摂らせてあげることが、とても大切です。
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