「シニア犬」。あなたの頭に浮かぶイメージは?
生き物である限り、必ずやってくるシニア期。人間の気持ちを敏感に察することに長けている犬にとって、一緒に暮らす人間がどんな風に考えているのか人間側の気持ちで、その犬のQOL(クオリティオブライフ)が変わってきます。そして、シニアを迎える/迎えた子と暮らす私たちのQOLにとっても、一つの大きな要素。
そこで今週は、まず自分の頭の中にあるシニア犬のイメージを再チェックしてみましょう。どんなイメージが浮かんできますか?あなたに微笑む姿でしょうか?ゆっくり穏やかに自分と歩調を合わせる姿でしょうか?
イメージでなく、声が聞こえるかもしれませんね。「まだまだ若い」?「もうおじいちゃん/おばあちゃん」?「病気に気を付けないと!」?「自然の流れ、あるがまま」?
記事を読み進める前に、頭の中のイメージや心の声をチェックしてみませんか。どんなことが思い浮かびましたか?
この記事でまとめたこと
13歳になった月ちゃんとのストーリー:シニアになった「月ちゃん」

パフィーズのモデル犬「月ちゃん」は、保護犬なので推定ですが13歳。立派なシニアです。
もともと食は細いので食べる量は変わりませんが、赤身のお肉や脂っこいものは好まなくなりました。
特に、もう一頭の保護犬「丸」くんを迎えてから、自分が走ると猛ダッシュしてくる若いパワーが面倒なのか(?)以前のように走り回ることもなくなり、飼い主としては少し寂しく思っていました。
「以前みたいにはしゃいだり、駆けまわったりしてほしいな」「年を取ってほしくない」「病気になったらどうしよう」というような気持ちを抱いていたのは確かです。
ただ月ちゃんも年齢を重ね、もともとマイペースだったのがさらに自由気ままにマイペースになったことは、自信や落ち着きの証拠でもあると思うと、頼もしく思っているところです。丸くんを「指導」するでもなく(してくれると私たちは楽なのですが!)、「しょうがないな」「また注意されてる、丸」「私は好きにしま~す」という態度で、これも頼もしいなと。
健康状態、加齢、etc.
幸い、私たちのもとに来てからずっと手作り+アスタミア+バウンシーで健康管理をしていますので、先日の獣医さんのところでの血液検査などでは月ちゃんは二重丸。ただもちろん血液検査では本当のところはわからないので気になるところはいくつかある(皮膚の状態など)、そんな感じです。
もともと月ちゃんはアレルギー体質なのだろうと思いますが、たまにドライフードや市販のおやつをあげると炎症を起こします。だからずっと手作りでいたことは、やはり正解だったんだなと思っています。
それでも、体質や疾病というのは、食事や運動といった「環境」の要素だけでは対応しきれなくて、「遺伝子」の要素はやはり大きなもの。月ちゃんはミックス犬なので遺伝的な疾病はそれほど心配はしなくていいとわかってはいても、頭のどこかには「気をつけておかないと」というものはあります。
パフィーズのオーガニックサプリを開発し製造し販売するという、いわばたくさんのワンちゃんたちの健康を預かる身である私たちでも、やっぱり犬を愛する飼い主としてのなんとなくの「不安」はつきもの、ということです。

先代犬の「余命宣告」のトラウマ?
先代犬(ゴールデンレトリバー)のパフィーは13歳で肝臓に大きな腫瘍が見つかり、いわゆる「余命宣告」を受けたこと、そしてそれがパフィーズのはじまりであったことは、HPにも載せています。
そして月ちゃんが今同じ年齢に立ったことで、その「トラウマ」について改めて考えさせられました。
パフィーの場合には腫瘍が見つかって、手作り食を今のパフィーズのようなオーガニックサプリで補いつつ続けた結果、その腫瘍はほとんど消えてしまったのですが、それでも同じ年齢になった月ちゃんが「ちょっと心配」という気持ちが残っていたのは人間の性質というものでしょうか。
腫瘍の心配が消えたあとパフィーは心臓が弱くなり、最後は寝たきりになり24時間つきっきりで看病しました。ずっと傍にいてあげられるという穏やかさとともに、その日々は、不安や悲しみと向き合う日々でもありました。そんな中、やはり手作りやオーガニック製品、マッサージなどのお手当など、「自分で何かしてあげられる」という希望の光みたいなものは、シニア期や最後の日々には自分にとってとても助けになったことも、しっかり覚えています。
これがパフィーズの始まりであり、10年以上私たちを支えてきたフィロソフィーでもあります。「余命宣告」は「今、病院でできることを前提とした余命」の宣告であって、まだまだ飼い主さんが自分でしてあげられることはある!、その一つでありたい、という想いです。
ただし、そこにフォーカスするあまり、同じような経過をたどらない可能性も高い月ちゃんのシニア期を、必要以上に心配する傾向はあったのかもしれません。いつか誰にでも訪れる死は生の一部であり怖いものではないこと、そしてどんな存在も、どんな年齢であっても1日1日を大切に愛おしんで過ごすしかないこと、私たちもそんな安心感を持てるようになりました。
頭のイメージの書き換え
実は近年、パフィーズでは「ハニカムセミナー」のシリーズのように食事以外の健康管理についてより広範囲のホリスティックケアの勉強もしています。その一つが、ハニカムセミナーでは「ストレスの管理」でありますが、それをまた少し掘り下げて、一般的な心理学だけでなく、脳科学、神経免疫学、といった領域で飼い主として一緒に暮らす動物の健康のためどんなことができるか、を模索しています。
その一環で出会ったおもしろい免疫力アップの方法がありますが、これは思った以上に効果があるのではないかな?と私たちは考えています。長くなるので今後の記事やセミナーでお話しします。今回、簡単に紹介しますと、それは、「頭の中の(つまり脳内の)イメージを書き換えることです。
今私たちの頭の中にあるシニア犬のイメージが、ポジティブであるなら必要ないのですが、もし、自分や愛犬のために「少し変えた方がいいな」と感じるようなら、そのひらめきを大切にしていただきたいと思います。「どんなシニア犬であってほしいか」「自分はどんな風にシニア期を愛犬と過ごしたいか」、未来の自分たちをイメージして脳内イメージをポジティブにしてみる、というものです。

毎日のおまじないで、サプリをパワーアップ!
犬は人間のしぐさや表情を読み取ることに長けています。私たちの声のトーンから感情を判断することにも長けています。そして見えない聞こえない「その場の雰囲気」を感じ取ることも、時には人間以上に敏感にやってのけます。
この犬たちの持つ素晴らしい能力は、人間との生活に「熟練した」シニアになると、より頭角を現してくるのです!
と、いうことは、シニアになればなるほど、私たちの心の持ち方や言動が、彼らの免疫力にもより大きな影響を与える、ということです。それはすでに私たちは知っている通り、ストレスや気持ちの状態が免疫力に大きく影響するからです。
そこで、今週のシニアウィークから、毎日の「おなじない」を提案します!ごはんにサプリをかける時、「これはね~、すっごくおいしい、元気の粉よ~」というおまじないです(文言は、ご自分の好きなもので。「おいしい」「元気」、シニアを意識するなら「若々しい」みたいな内容です)。
実は Mari & Mike はパフィーズのモデル犬・猫のごはんの時に、以前は「元気になあれ」のおまじないをかけてきたそうです。暗示についての勉強を進めるうち、「現在進行形」が望ましいので上記の言葉に改めたとのこと。
さて、結果はどうか?それは証明しきれないものです。でも、「犬は人間をすごく理解している」と思うならば(パフィーズのお客様はみなさんそうだと思います!)、サプリをかけるついでに言うだけなのですからやってみる価値はある、そう思いませんか?
早速、今日から始めてみてくださいね。シニアの生き生きした顔を、これからも一緒に見ていきましょう。今週はこの後、シニア期の健康管理で気を付けること、具体的に発信していきます。お楽しみに。
サプリのおすすめ
投稿者のプロフィール

Mari Pack
世界各地の森林やどうぶつの保護に関わってきた、環境保護家。ホリスティックの発祥地イギリスで長く暮らす中で自然に身についた考え方から、先代犬パフィーの闘病生活でホリスティックケアを実践。アメリカの動物保護団体のアドバイザーをしていたことから、犬たち全体の幸せのレベルを上げるために、犬の保護活動を応援している。